- Date: Sun 02 12 ,2018
- Category: 絵画 painting
- Tags: 現代アート パフォーマンス performance 絵画 2018 美術 art
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近況です。
- Date: Sun 14 10 ,2018
- Category: その他 Other
- Tags: 現代アート パフォーマンス performance 現代美術 2018 絵画
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近況
近況です。来年2月~3月のART TRACE GALLERYでの個展の準備中です。
絵画の展示、パフォーマンスイベントを開催予定です。
詳細は追ってUP致します。
ひろせ
絵画の展示、パフォーマンスイベントを開催予定です。
詳細は追ってUP致します。
ひろせ
- Date: Sat 08 09 ,2018
- Category: パフォーマンス Performance
- Tags: パフォーマンス・アートとは パフォーマンス performance 現代アート パフォーマンス解説 文章 2018 美術
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パフォーマンス・アートとは? ~ものをつくらない、展示をしない芸術
◆パフォーマンス・アートとは?
~ものをつくらない、展示をしない芸術
パフォーマンス・アートと向き合って気がつけば10年程でしょうか。
私は元々、絵描きから出発した人間ですが、卒制でパフォーマンスを行ったことをきっかけに、この表現に取り組み続けています。
(*以下、便宜上「パフォーマンス・アート」の略称として「パフォーマンス」とします。また、アーティスト・芸術家=作家と表記します。)
よくパフォーマンスって何ですか?と聞かれます。また、パフォーマンスについて、一般の人はもとより、美術をやっている人でも、見たこともないし、あまり理解もされていないんだろうなあと感じる場面が多いです。
パフォーマンスは、実際に見てみないことには、伝わらない芸術だと思っています。なので、言葉だけでは十分に伝わらないと思います。興味があれば、是非、実際にパフォーマンスを見に行って、生の表現に触れてみて下さい。そうすれば、言葉で説明されるよりも、身体で理解できるはずです。ですが、ここではあえて端的に、「パフォーマンスって何なの?」がわかるように、あくまで概説ですが述べる試みをしたいと思います。
■「もの」を展示するわけではない
おおむね、美術では、絵画、彫刻といった作品、つまり「もの」を展示することで、作家のコンセプトを表現します。一方、パフォーマンスでは、美術館やギャラリーといった会場の展示室で、何かしらの「作品」や「もの」が展示されるわけではありません。パフォーマンスは、作家自身が直接コンセプトを表現するのです。パフォーマンスをやる、その「こと」自体が芸術であり、作品であると言えます。違う言葉で表せば、「行為芸術」、つまり、作家が何かしらの行為をする。そのアクションを芸術とみなす分野です。
特に日本では、ものづくりを重んじる文化的な背景からか、芸術作品=「もの」であるという認識がおよそ一般的です。なので、作家が人前に出て行き、何かしらのアクションを行うパフォーマンスという芸術表現には、あまり馴染みがない人も多いようです。むしろそれは純粋な美術ではなく、ダンスや演劇、大道芸なのではないか?と考える人も多いでしょう。
■台本があったり、稽古を積んだりするわけではない
では、美術の一分野であるパフォーマンスは、ダンスや演劇、大道芸(※注1)とは何が違うのでしょうか?あくまで一般論ではありますが、ダンサーや俳優、大道芸人といった人達は、その道専門の訓練や稽古を積み重ねています。またステージに出る時には、シナリオを元に、ある特定の動きや演技を行うことで、舞台監督のコンセプトを表現していると言えます。芝居に絞って言ってみましょう。俳優は演技をすることで、自分のコンセプトを表現しているのでしょうか?それは違うでしょう。そこで表されているのは、舞台を監修している監督のコンセプトです。
よくお客さんに聞かれることではありますが、私は普段からダンサーや、俳優の様に特殊な訓練を積み重ねているわけではありません。また、ある決まったセリフや動作の指示を書いたシナリオを誰かに作ってもらい、それを元に演技を行っているわけではありません。
パフォーマンス・アートで表現されるのは、作家自身のコンセプトです。
(パフォーマンスにもさまざまな形があるので、厳密にこうだとは言い切れませんが、ここではあくまでざっとした私の見解を述べましょう。)
ある作家が観客を前に、舞台で何らかのアクションを行っているとする。そこで表現されているのは、パフォーマンスをしているその作家自身のコンセプトです。その作家は、けして俳優ではないし、誰か監督の代りに、俳優のように演技をして、監督のコンセプトを表現してあげているわけではありません。
■パフォーマンスは、直接表現である
ここまで説明して、なんとなく漠然としたものは伝わったでしょうか?
つまり、私が言いたかったのは、パフォーマンスは直接表現だということです。 絵画、彫刻といった、従来の美術の様に、作家が何かを伝えたい時に、「もの」を通して観客に伝えるのではなく、作家自身が生身で舞台に出て行って、そこで行ったアクションが、そのまま芸術作品になる。だから、「もの」をつくらない芸術だし、展示をするわけではない。
一方で、ダンサーのように特殊な訓練を積んでいるわけではなく、また、芝居のように厳密なシナリオがあって、それを元に演技しているわけでもないし、当然、舞台監督がいるわけではない。要するに、表現されるのは出演している作家自身のコンセプトである。
ここまでのことで、パフォーマンスについてよく聞かれることと、他の分野の芸術との違いや、混同されやすい点について、あくまでざっくばらんな私なりの解説を試みました。
勘違いしてもらいたくないのは、私は絵画や彫刻といったファインアートがダメだとか、演劇やダンス、大道芸が悪いとか、展示やものづくりが良くないと言っているわけではけしてないということです。
私はパフォーマンスをやる一方で、絵も描いています。そして個展やグループ展で絵を展示しています。また、芝居を見に行くこともあるし、ダンサーとの共演を企画したこともあります。パフォーマンスを含めた上で、それぞれの分野の表現にはどれも特有の魅力があるし、また、人々にコンセプトを伝える上での長所と短所を各々持ち合わせていると考えています。
■私見
これまで述べたことを踏まえた上で、私の経験と体験から、「パフォーマンス・アート」という表現について、新たな私見を加えたいと思います。
パフォーマンスは、美術、ことに現代アートの一分野です。ですが、従来の「美術」というよりは、どちらかといえば、感覚的には「音楽」みたいなものに近いのではないかと考えています。
即興性が高いこと、作家自身が人前に直接出ること、また、一定の時間内に何らかのアクションが行われることから、「時間軸」が存在すること―――
これらのことを総合的に考えると、観客の前に「もの」を提示する美術よりは、観客と共に、「時間」を共有する音楽の方が、感覚的に近いのではないでしょうか?
■最後に
今回は、パフォーマンス・アートとは?について、既存の美術との違いや、ダンスや演劇といった分野との違い、作家のコンセプトを表現する上で、「もの」を媒介としないので、「展示」をする芸術ではないこと、また、作家自身が観客の前に出て行って何かやる、その「こと」自体を芸術作品とみなす=パフォーマンスは直接表現であり、行為芸術である。といった、この表現特有の立場や基本的な姿勢みたいなものについて、一般にあまり理解されていない部分を、かいつまんで説明してみました。
ところでパフォーマンスって何をやるの?パフォーマンスはいつからはじまったのか?パフォーマンスアートフェスティバルって?といったお話は切りがなくなるので、また次回に致しましょう。
末筆になりますが、美術の中にも、ファインアート現代アートといった区分がなされており、パフォーマンスも現代アートの一つですが、今回はそういった細かい話は割愛し、わかりやすいようにお話をまとめました。
(※注1 美術の一分野であるパフォーマンス・アートですが、これに対して、演劇やダンス、大道芸は、「パフォーミング・アーツ」と呼ばれています。
どっちも似たような言葉じゃないかと言われれば、ごもっともなのですが・・。
また、最近では、パフォーマンス・アートを総称してか、「パフォーマンス・アーツ」と呼ばれてもいるようです。まあくだらないことなんですけどね。正直なことを言えば、私は名称やジャンル分けなんてなんでもいいし、どうでもいいと思っています。アートって自由じゃないですか。だから、こういうの○○で、こういうのが○○じゃない、なんて決めるのはおかしな話なんですよ。本当はね。)
文章:広瀬真咲
~ものをつくらない、展示をしない芸術
パフォーマンス・アートと向き合って気がつけば10年程でしょうか。
私は元々、絵描きから出発した人間ですが、卒制でパフォーマンスを行ったことをきっかけに、この表現に取り組み続けています。
(*以下、便宜上「パフォーマンス・アート」の略称として「パフォーマンス」とします。また、アーティスト・芸術家=作家と表記します。)
よくパフォーマンスって何ですか?と聞かれます。また、パフォーマンスについて、一般の人はもとより、美術をやっている人でも、見たこともないし、あまり理解もされていないんだろうなあと感じる場面が多いです。
パフォーマンスは、実際に見てみないことには、伝わらない芸術だと思っています。なので、言葉だけでは十分に伝わらないと思います。興味があれば、是非、実際にパフォーマンスを見に行って、生の表現に触れてみて下さい。そうすれば、言葉で説明されるよりも、身体で理解できるはずです。ですが、ここではあえて端的に、「パフォーマンスって何なの?」がわかるように、あくまで概説ですが述べる試みをしたいと思います。
■「もの」を展示するわけではない
おおむね、美術では、絵画、彫刻といった作品、つまり「もの」を展示することで、作家のコンセプトを表現します。一方、パフォーマンスでは、美術館やギャラリーといった会場の展示室で、何かしらの「作品」や「もの」が展示されるわけではありません。パフォーマンスは、作家自身が直接コンセプトを表現するのです。パフォーマンスをやる、その「こと」自体が芸術であり、作品であると言えます。違う言葉で表せば、「行為芸術」、つまり、作家が何かしらの行為をする。そのアクションを芸術とみなす分野です。
特に日本では、ものづくりを重んじる文化的な背景からか、芸術作品=「もの」であるという認識がおよそ一般的です。なので、作家が人前に出て行き、何かしらのアクションを行うパフォーマンスという芸術表現には、あまり馴染みがない人も多いようです。むしろそれは純粋な美術ではなく、ダンスや演劇、大道芸なのではないか?と考える人も多いでしょう。
■台本があったり、稽古を積んだりするわけではない
では、美術の一分野であるパフォーマンスは、ダンスや演劇、大道芸(※注1)とは何が違うのでしょうか?あくまで一般論ではありますが、ダンサーや俳優、大道芸人といった人達は、その道専門の訓練や稽古を積み重ねています。またステージに出る時には、シナリオを元に、ある特定の動きや演技を行うことで、舞台監督のコンセプトを表現していると言えます。芝居に絞って言ってみましょう。俳優は演技をすることで、自分のコンセプトを表現しているのでしょうか?それは違うでしょう。そこで表されているのは、舞台を監修している監督のコンセプトです。
よくお客さんに聞かれることではありますが、私は普段からダンサーや、俳優の様に特殊な訓練を積み重ねているわけではありません。また、ある決まったセリフや動作の指示を書いたシナリオを誰かに作ってもらい、それを元に演技を行っているわけではありません。
パフォーマンス・アートで表現されるのは、作家自身のコンセプトです。
(パフォーマンスにもさまざまな形があるので、厳密にこうだとは言い切れませんが、ここではあくまでざっとした私の見解を述べましょう。)
ある作家が観客を前に、舞台で何らかのアクションを行っているとする。そこで表現されているのは、パフォーマンスをしているその作家自身のコンセプトです。その作家は、けして俳優ではないし、誰か監督の代りに、俳優のように演技をして、監督のコンセプトを表現してあげているわけではありません。
■パフォーマンスは、直接表現である
ここまで説明して、なんとなく漠然としたものは伝わったでしょうか?
つまり、私が言いたかったのは、パフォーマンスは直接表現だということです。 絵画、彫刻といった、従来の美術の様に、作家が何かを伝えたい時に、「もの」を通して観客に伝えるのではなく、作家自身が生身で舞台に出て行って、そこで行ったアクションが、そのまま芸術作品になる。だから、「もの」をつくらない芸術だし、展示をするわけではない。
一方で、ダンサーのように特殊な訓練を積んでいるわけではなく、また、芝居のように厳密なシナリオがあって、それを元に演技しているわけでもないし、当然、舞台監督がいるわけではない。要するに、表現されるのは出演している作家自身のコンセプトである。
ここまでのことで、パフォーマンスについてよく聞かれることと、他の分野の芸術との違いや、混同されやすい点について、あくまでざっくばらんな私なりの解説を試みました。
勘違いしてもらいたくないのは、私は絵画や彫刻といったファインアートがダメだとか、演劇やダンス、大道芸が悪いとか、展示やものづくりが良くないと言っているわけではけしてないということです。
私はパフォーマンスをやる一方で、絵も描いています。そして個展やグループ展で絵を展示しています。また、芝居を見に行くこともあるし、ダンサーとの共演を企画したこともあります。パフォーマンスを含めた上で、それぞれの分野の表現にはどれも特有の魅力があるし、また、人々にコンセプトを伝える上での長所と短所を各々持ち合わせていると考えています。
■私見
これまで述べたことを踏まえた上で、私の経験と体験から、「パフォーマンス・アート」という表現について、新たな私見を加えたいと思います。
パフォーマンスは、美術、ことに現代アートの一分野です。ですが、従来の「美術」というよりは、どちらかといえば、感覚的には「音楽」みたいなものに近いのではないかと考えています。
即興性が高いこと、作家自身が人前に直接出ること、また、一定の時間内に何らかのアクションが行われることから、「時間軸」が存在すること―――
これらのことを総合的に考えると、観客の前に「もの」を提示する美術よりは、観客と共に、「時間」を共有する音楽の方が、感覚的に近いのではないでしょうか?
■最後に
今回は、パフォーマンス・アートとは?について、既存の美術との違いや、ダンスや演劇といった分野との違い、作家のコンセプトを表現する上で、「もの」を媒介としないので、「展示」をする芸術ではないこと、また、作家自身が観客の前に出て行って何かやる、その「こと」自体を芸術作品とみなす=パフォーマンスは直接表現であり、行為芸術である。といった、この表現特有の立場や基本的な姿勢みたいなものについて、一般にあまり理解されていない部分を、かいつまんで説明してみました。
ところでパフォーマンスって何をやるの?パフォーマンスはいつからはじまったのか?パフォーマンスアートフェスティバルって?といったお話は切りがなくなるので、また次回に致しましょう。
末筆になりますが、美術の中にも、ファインアート現代アートといった区分がなされており、パフォーマンスも現代アートの一つですが、今回はそういった細かい話は割愛し、わかりやすいようにお話をまとめました。
(※注1 美術の一分野であるパフォーマンス・アートですが、これに対して、演劇やダンス、大道芸は、「パフォーミング・アーツ」と呼ばれています。
どっちも似たような言葉じゃないかと言われれば、ごもっともなのですが・・。
また、最近では、パフォーマンス・アートを総称してか、「パフォーマンス・アーツ」と呼ばれてもいるようです。まあくだらないことなんですけどね。正直なことを言えば、私は名称やジャンル分けなんてなんでもいいし、どうでもいいと思っています。アートって自由じゃないですか。だから、こういうの○○で、こういうのが○○じゃない、なんて決めるのはおかしな話なんですよ。本当はね。)
文章:広瀬真咲
- Date: Sat 21 07 ,2018
- Category: 絵画 painting
- Tags: MasakiHirose 絵画 アクリル painting 現代アート art 美術 水彩 2018
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Masaki Hirose painting 2017-2018
- Date: Sun 01 07 ,2018
- Category: その他 Other
- Tags: 現代アート パフォーマンス performance 広瀬真咲 2018 現代美術
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