- Date: Fri 27 05 ,2011
- Category: パフォーマンス Performance
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ニパフ’11 東京公演終了②

Hirose Masaki
ニパフ’11 東京公演終了②、雑感の続きです。
majaは今回、漢詩の朗読と、叫び(音唱)×身体動作を行いました。
BGMは色々遊んでみるのが最近の密かな趣味なんですが、悩んだ末に結局、
①チリのチャランゴインスト②ペルーのチャランゴインスト(ハイメ・グラディーア)③波止場しぐれ(石川さゆり)
を使用。私、時間感覚が分からないんですよ。なんで結局最近では、音楽の流れる合計時間を
事前に把握しておき、本番ではそれを目安に微調整して、やることにしています。
漢詩は曹操の短歌行(酒だやっほいの歌)と、孔融の雑詩(身罷った幼子への鎮魂歌)を朗読しました。
え?何ですかその目は。
曹操の詩は前衛なんですよ。アートなんですよ!!(主張)
趣味は極めたほうがいいでしょ!!!(再主張)

Hirose Masaki
孔融の詩は文字を読んで美しいと思ったのですが、実際読んでみると、断然曹操の詩の方が
音韻が綺麗で、高揚感が違います。(詩の内容も対極を選んだ性もあるけど)
テーマとしては、日本のこの昏い時代への、私なりの鎮魂(孔融の詩)の儀式をしたいというのもあったのですが
もう一歩踏み込むと、孔融は曹操に殺されたわけですが、その殺された孔融も自分の身罷った幼子に対して詩を紡ぎだしていたわけで、
一方、孔融を殺した曹操の方も結局は志を遂げることなく死んで行ってしまう。
しかし沈みすぎた感じで終わらしたら根暗になってしまうと思ったので、でもまあしょうがないね、チャッチャラリラリラ~言う感じで石川さゆりの演歌を挿入しました。演歌って「妥協」なんでしょうね。
世の中のそういった累々とした諸行無情なものに対する。
ところで最後のパートでは、足を腰から上げて逆さまで声を出したのですが、これが結構きつかったです。さかさまで声を出すってきついわ~。
上の方に「叫び(音唱)」って書きましたけど、私の最近の声のパフォーマンスは、「叫び」というより
「音唱」とか「唱和」と表記した方がいいのではないかと思いました。
かたちのない、周波数の様な音のはたらき、ひびき、それと、かたちのある、詩や言葉の朗読は、
どちらも同じ声を使うわけだけれども、それぞれ異なるモノだなと思いました。
次は「かたちのない音」と「かたちのある音」の間はないものかと、探ってみたいと思いました。
③に続きます・・
maja
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