- Date: Mon 02 05 ,2011
- Category: パフォーマンス Performance
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黒田オサム80歳記念イベント雑感
記念のイベントは、いつもと一味も二味も違いました。黒田オサムさん80歳記念ということで、集まって下さった観客の方々。皆その手の道の達人が集結したという感じがしました。普段であったら、多分直接お会いすることのない超人の方々と、お知り合いになることが出来ました。会場も時間的余裕ある処で(素晴らしい!)、今回はイベント終了後に、観客の方々とお話しする時間も十分あり、大変良かったです。(いつもだと忙しくって撤収が慌ただしく、中々、貴重な観客の人達に感想を聞けずじまいだったのですが。)打ち上げではそんな伝説の人々に囲まれて大変光栄でありました。これも長寿・黒田オサムじいさんの恩恵でしょう。
皆の5分くらいでくるくると換わっていくパフォーマンスというのも、面白いものだなと思いました。次々に新しい人が出てくるというのも、何かビックリショーみたいで楽しかったです。
自分の作品については、黒田さん80歳ということで、どうしようかずっとずっと悩んでいたのですが、前日(28日)に黒田さんの幼いころからの話や、時代背景や著名人の話を聞き、よしやっぱりこうしようと。
朗読は、最近ハマっている酒見賢一さんの「中国雑話 中国的思想」から文章を拝借致しました。本の中に「仙人」についての話があり、これはまさに黒田さんだなと思って朗読を試みました。動作については・・、長寿にからんで、酒見賢一さん著作には孔子のシャーマニズムに関する話があるのですが、そこからインスピレーションを得て80歳記念の儀式を考えました。
音楽はHuaraというチリのフォルクローレグループのCDにある、ビクトル・ハラ作曲のLa Partida(出発)という曲を用いました。昔パフォ研で、南米の民俗音楽の話をしたら、黒田さんが熱烈にビクトル・ハラの話をして下さったのが印象に残っていたので、家探しして学生時代のCD発掘しました。
5・6分というのも、計画性や集中力を発揮すれば意外と新しい実験もすることができるなあと思って新鮮でした。朗読は叫びとは違った声の法で、また、難しいのですがポーズの静止もなんかトーテミズムみたいで、やりながら新しい発見があり、面白いなあとおもいました。四肢の動きは黒田さんの仙人技を見たり、自分でも普段から動かしておかなきゃなあ~・・と思いました。
関谷さんは声に張りがあって、私はど真ん中でカメラまわしてて、迫ってくるような迫力があってドキドキしました。寺尾さんは影の動きと呼応していて、動きが面白く可愛かったです。御須くんは黒田さんイメージのお団子頭に、大杉の著作を用いて、人に捧げる作品はまた違った感じだなと思いました。北山さんはキラキラしてて、狂ったようなお祝い!という感じで、キッチュな作品でいいなと思いました。大池さんは東北のボランティアに駆け付けた話で、そうした一コマを切り取り語るのが上手いなあと思いました。霜田さんの操体法×うにゃらうにゃらした語りは、また新しい健康法を開発したのかなあ、とか見てていろいろ考えました。興味深かったです。
28日の黒田オサムさんの語りは、これまで断片的に聞いていたものが、なんとなーく私の脳内で順序だてて分かって良かったです。いつも黒田さんが沢山の著名人と出会った話に驚かされるのですが、今回のトークではアナーキストにどきどきして握手をしたという話が一番印象的でした。戦前・戦後の貴重なお話を聞き、知らない著名人も多かったので、調べたり本を読んだりしたいです。ますます元気な黒田じいさん、次の米寿祝いも楽しみです。
maja