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広瀬真咲 / 生態学 Biology of Masaki Hirose

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ニパフ台湾ツアー感想①

 





2010年3月18~22日   



 



ニパフ台湾ツアー感想



 



まるで北京オリンピックの開会式を見ている様だ。様々な歴史はあるけども、派手好きの中華のイメージ。パフォーマンスも見た目に派手なものが集まったのだろうか。もう少し内面的なものを大事にしているアーティストがいてもよかったかなとも思う。そう思うのは精神的なものを大切に考える日本人だからなのか。



 



3月18日



 



出発便が旅行代理店のミスで一本遅れるという、あり得ないトラブルが出鼻から発生する。しかし私はチベットでデモ暴動に巻き込まれた人間。今さら何が起きても驚きはしない。しかし焦ることは焦る。4時間のロス。すっかり夜になってしまう。台北に着くと、なんとワタン達が出迎えてくれた。香港のアーティストのチェンさん(陳式森=シシェン・チェン)もちょうどこの時間に到着したとのことで、日本語で話してくれる。本当に嬉しい。ホテルに着くと、尾花さんの他に、ルームメイトが。香港出身女性のジョーさん(張容甄=ジョー・ヂェング)。分かり易い英語で話してくれて、すぐに仲良くなる。



 



3月19日



 



翌朝ニパフは台湾名物の早飯屋へ行く。「本当は家で寝てたいくらいなんだ」と霜田さん。松葉杖を付き、歩くのがやっとという感じで、ツアー中終始しんどそうだった。しんどいなんてもんじゃないのかもしれない。話すのも辛いという感じだ。台湾はスタバもコンビニも吉野家もあるのに、昔からの早飯屋も何食わぬ顔で同居していて、そこに日本とは違うアジアの根強さを感じる。



 



その後ぶらっと皆で散歩をする。霜田さんはフラフラである。黒田さんは写真を撮るのが好きな様子。珍しいものや幼稚園児を撮影している。「あれは蒋介石の銅像ですよ」と黒田さん。私は、自分の亡祖父が台湾に兵士で来たことがあると聞いた、と話すと、「台湾は戦場にならなかったから広瀬さんのお爺さんは運が良かったですよ」と黒田さんは答える。そういえば黒田さんは、徴兵されなかったのだろうか。



 



台湾教師会館(ホテル)からすぐ近くのグーリン劇場(牯嶺街小劇場)へ向かう。マカオ、北京、香港から、そして台湾のアーティスト達がぞくぞくと集まってくる。人気者の巨匠、ワンモーリン(王墨林)。打ち合わせが始まるが、中国語圏に圧倒され、おいてけぼり感をくらう日本人組。英語ができない人も多い。とりやえず出演の順番だけしか理解できなかった。



 


尾花さんと黒田さんは今日出番。リハに入る。私と霜田一家の出番は明日。私は今日、照明テストだけをしておく。テクニカルは、チェンティー(陳成婷)が担当している。




夕方から先行して始まる「黒田之夜」まで時間があったので一人市場をぶらつく。ガマガエルが籠の中に入っている。うさんくさい地下。奥のほうで鶏がギャアギャア悲鳴を上げている。名物カラスミを購入。昔私の実家の近所には、こんな市場があったが、失くなってしまった。




そのうち広大な蒋介石広場へ出る。大仏よりもはるかに巨大な、蒋介石の神々しい銅像。一部たりとも動かない衛兵の姿。うーん、台湾の歴史の本を読んでは来たけども、この感覚は理解できないなあー。



 



周辺界隈をぐるぐる歩く。



ドンブリみたいな器を黙々と啜っているおっさん達。実はかき氷屋なのだった。でも何故か一緒にあったかいうどん鍋もメニューにある。途方もない量のかき氷に、団子や餡子が掛っている大味な。おまけにきな粉串団子もついてくるので謎だ。台北は一人で歩くのに、気が楽な都市だ。普通海外に行くと、外国人だからってたかられるので疲れるが。ここでは全く日本人に見られないので、皆中国語で話しかけてくる。若い学生は英語が通じることがあるが、中年や老人には全然通じない。



 



夜、黒田さんのトーク「黒田之夜」。黒田さんは「すっかりあがってしまいました・・」といきなり詩を唄い出す。最後に突然「キン○マー!!!!」と奇声を発した時にはすごく驚いた。79歳にしてアナーキストである。一同大爆笑。



私はここで、黒田さんが徴兵テストから漏れて、兵士にならなかったのだということを知る。そして今、超健康体の黒田さんが此処にいるというわけだ。



「皆さんパフォーマンスこそは、貧乏人の芸術、弱い者の味方ですぞ!」



集まっているのは、美大の若い学生たち。台湾にも、こういうものに興味があり、集まってくる人達がいるのだ。



 



グーリン劇場は昔、日本政府が拘留所として使っていた場所で、舞台裏にぞっとするような檻がある。中国のチュー・ワン(王楚禹)の檻の中のパフォーマンス。全裸で此方を見つめている。皆ぞろぞろと見に行く。



 



劇場に入り、尾花さんの色紙を敷き詰めたパフォーマンス。マカオのフォン・チャオ(呉方洲)の、ありえねー!パフォーマンス。霜田さん曰く「彼は天才だ」バカか天才か。アメージングってこういうことなのか。芸術家というよりは、芸人だ。ここまでバカを極めるとアートになるのか?などと後で話したら尾花さんに本当は大好きなんだねと言われる。マカオ美術館の偉い学芸員だと紹介された。



 



おちゃめなワンモーリンは若い人の人気者で、目隠しをして目の周りに針を刺してゆくチェンさん。一歩間違えば失明だ。肉の焼ける匂い。



 



トリを飾る世界の黒田。この時の黒田さんのパフォーマンスは、東京でやるときよりも、数倍熱が入っている。「労働者諸君!」の時には、私は思わず涙がでそうだった。拍手を浴びて、ワンモーリンに抱きつく黒田さん。



 



夜はジョーが「アーティストの家に皆で飲みに行く」というので、ぞろぞろと皆で歩く。一時間ぐらい歩かされて、やっと閑静な団地に出る。こんな住宅街もあるのか・・。狭い部屋に20人くらい、アーティストや美大生や、今日見に来た人達がなし崩し的に集まっただろうか。中国茶を振舞われるが、皆圧倒的に中国語で話しているので、何が何だか。明日出演の私とジョーとマル(丸仔=ユエンジ・マル)は早く帰りたいと云い出す。今日終わった尾花さんは晴れ晴れとしていて、フォン・チャオらと話している。結局タクシーを掴まえて、私たちは先に帰ることにした。深夜2時を回っていただろうか。



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プロフィール

広瀬真咲 Masaki Hirose

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Masaki Hirose
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